アルメニアとアゼルバイジャンの交渉者は、カザフスタンでの2日間の新たな交渉の結果、5月11日にイエレバンとバクーの関係者が主要な平和条約の条項について依然として意見が一致しないままであることを明らかにしました。
アゼルバイジャンとアルメニアの外相は、長年の南カフカスのライバル間で持続可能な平和条約に達することを目指した会談の一環として、カザフスタンのアルマトイで会談を行っていました。
双方の外務省は、「まだ意見の相違がある問題についての交渉を継続することに合意した」と、ほぼ同一の声明を発表しました。
声明には具体的な相違点は明記されておらず、アララト・ミルゾヤン外相とアゼルバイジャンの対応外相ジェフン・バイラモフが平和協定に向けた進展を遂げたかどうかも示されていません。
交渉は、先月の地図の確定に対するエレバンでの抗議活動が高まる中、バクーが昨年の迅速な攻勢で長年エスニックアルメニア人によって支配されていた地域を取り戻そうとする中で行われています。
ミルゾヤンは、5月10日に自国は平和条約だけでなく、輸送ルートの解除にも進む用意があると述べました。
ミルゾヤンとバイラモフは、2月にベルリンで直接交渉を行いました。
カザフ外務大臣ムラト・ヌルテウがアルマトイで会談を主催しました。
イエレバンとバクーは、4月19日に署名されたプロトコルで、それぞれの共和国間のソビエト時代の国境線に分けられた国境線の別セクションについて合意しました。この中で、アルメニアは1990年代以来イエレバンが支配してきた4つの村の支配権を譲渡します。
この取り決めは、アルメニア使徒教会の指導者である強硬なアルメニア大主教によって激しく反対されており、数万人のデモ参加者をイエレバンに集め、ニコル・パシニアン首相の辞任と市民抗議運動を求めています。
この国境協定は、アメリカと欧州連合、およびパシニアンによって称賛されていますが、野党政治家たちから領土を譲渡してしまうことなく保証もなくしていると非難されています。
アルメニア使徒教会のタヴシュ教区の指導者であるバグラト・ガルスタニアンは、5月10日に大学生にパシニアンの辞任のための圧力を強化するよう呼びかけるマーチを主導しました。
「市民抗議行動を続けなければならない」と述べました。
By RFE/RL
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