猛暑によりアジアのスポットLNG価格が1月以来の最高値に到達

アジアの一部地域での熱波と、今後数週間で東南アジアと中国で平均を上回る気温の予報が、スポットLNGの需要を増加させ、アジアのスポット価格を今週初めて1月初旬以来の最高水準に押し上げました。

業界筋による推計によると、7月の東北アジアへの配送の平均LNGスポット価格は今週、MMBtuあたり10.90ドルに上昇しました。これは、ロイターが報じています。

今週のアジアの平均スポットLNG価格は、先週の10.50ドルを上回り、2024年1月5日以来の最高水準です。

「アジアのデリバリー価格はここ数日で上昇しました。」とコモディティ価格機関ArgusのLNG価格担当者サミュエル・グッド氏がロイターに語り、東南アジアのバイヤーからの需要増加や、ヨーロッパのガス価格ベンチマークの強化が、アジア価格上昇の理由だと述べています。

インド、ベトナム、および南・東南アジアの他の国々で続く猛暑が、ユーティリティからのスポットLNG積荷への需要増につながっています。

ヨーロッパでは、欧州のガス取引のベンチマークであるオランダTTF先物が、西ヨーロッパの一部地域での平均を上回る気温、ノルウェー沖合の巨大なトロールガス田の計画された定期メンテナンス、風力発電の減少に支えられています。

先月末には、ポートフォリオマネージャーが、ヨーロッパのベンチマーク天然ガス価格に対する上昇志向の賭けを6か月ぶりの最高水準に増やし、ヨーロッパが次の冬のために供給を備蓄し始める中で継続する不安定さを予想しています。

マネジャーたちは、夏の間にノルウェーでの計画外の停止、アジアでの天然ガス需要の増加、2024年末にロシアのパイプラインガスがウクライナ経由で流れる現在のガス輸送契約の終了が、ヨーロッパ向けのガス供給を圧迫し、価格を引き上げる可能性があると懸念しています。

オルプライス・ドットコムのチャールズ・ケネディ氏による報道

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